カラー 複合機の開発メーカー

価格破壊の波により、いまでは数十万円で購入できるようになった。
また、九五年の秋に話題を呼んだ「ウィンドウズ95」の登場により、パソコンの性能が向上して、一部のプロフェッショナルな人以外でも操作できるような環境が整い始めた。
さらに、「インターネット」のような世界規模のネットワークが生まれ始めた。
いまや、パソコンを取り巻く環境はものすごい勢いで変化しているのだ。
その結果はというと、いままで紹介してきた例でもおわかりのことだろう。
パソコンは、文書や財務表を作成するための道具か「パソコン時代」がやってきたら、個人、グループ、そして企業の生産性を向上させるための道具へと一変したのである。
これから先パソコンを知らないと、会社組織という枠の中で生き抜いて行くことができなくなるだろう。
冒頭で触れたコンパックのテレビコマーシャルではないが、「パソコン買ってあげたら、この子出世しますか?」ではなく、「パソコン買ってあげないと、出世どころか就職もままならないよ」という時代が、すでに始まっているのだ。
パソコンという言葉で、しりごみしてしまうのもよいだろう。
この本をここで閉じて、パソコンを覚えるのをやめても、もちろん構わない。
パソコンをあきらめて「窓際族」となるか、それともパソコンを覚えて「会社に認められる人間」になるか、それはあなた次第だ。
パソコンを使えるようになるには、いくつかのハードルを乗り越えなければならない。
その一つが専門用語だ。
カタログを見た途端、「Pentium(133MHz)を搭載したミドルタワー。
二次キャッシュメモリを256KB、VRAMを2MB標準装備。
32ビットPCIバスで高速処理を実現……」といった文面が目の前に飛び込んでくる。
これでは、初心者ならずとも圧倒されるはずだ。
おそらく、読み上げることさえ困難だろう。
パソコンの世界では、カタカナとアルファベットが非常に多い。
しかも、専門用語とは往々にして特殊な読み方をするものだ。
パソコン用語を知らない人が、「VRAM」を「ブイラム」と正しく読めるとは思えない。
こんな用語がぞろぞろと目の前に立ちはだかっているのである。
これからパソコンを覚えようという人にしてみれば、まさに地獄としかいいようがない。
だが、パソコンを生活の糧とする人は別にして、単にパソコンを使えるようになりたいということであれば、カタログに書かれている内容をすべて熟知できるレベルになる必要はない。
たとえば、「ドルビー」や「リバース」を知らなくても、「再生」「停止」「早送り」「巻き戻し」程度がわかれば、誰でもカセットテープを聴くことができる。
「ドルビー」や「リバース」を知っていれば、より使い方に幅が広がるだけのこと。
さらに、オーディオに詳しければ、その他のAV機器に接続して楽しむことができる。
これはもう「使う」というよりも「使いこなす」という領域だ。
使うのと、使いこなすのとではまったく別次元の話なのである。
パソコンだって同じだ。
基本的なことをマスターすれば、とりあえずは使えるようになる。
そのあとで、より詳しいことを少しずつ覚えて、「使う」から「使いこなす」のレベルに達すればよいのだ。
この章では、パソコンを使う上での最低限の用語と知識を伝授しよう。
ここで書かれていることは、一語一句すべて覚えてほしい。
これだけで、きっとパソコンとの距離がぐっと縮まるはずだ。
パソコンは、基本的に「本体」「ディスプレイ」「キーボード」「マウス」の四つの装置で構成されている。
もちろん、これ以外にもいろいろな装置があるが、とりあえずはこの四つを確実におさえておこう。
本体は、パソコンの中核となる装置だ。
この中に第1章で触れたソフトを入れると、その内容がテレビのような役割を果たすディスプレイと呼ばれる画面に映し出される。
ちょうど、ビデオデッキ(=本体)にビデオテープ(=ソフト)を入れると、それがテレビ(=ディスプレイ)の画面に映るのと同じだ。
もちろん、画面に映るだけでは話にならないので、パソコンを操作するための装置が必要になる。
それがキーボードとマウスだ。
キーボードには、アルファベットや数字などが刻まれたキーがたくさん並んでいる。
ちょうどタイプライターのように、それぞれのキーを指で押して、画面に文字を打ち込むときに使うのがキーボードだ。
一方、画面に表示されるメニューなどを選択する装置としてマウス。
マウスは単に選択するだけなので、キーボードのような複雑なボタンはない。
それぞれの装置は、お互いにケーブル(接続コード)でつながっている。
たとえば、キーボードから文字を打ち込むと、それがパソコンの本体に伝わり、最後にケーブルを通じてディスプレイの画面に表示される。
使い手は、その画面を見ながら、さらにキーボードやマウスを使って操作すればよい。
パソコンは、用途と外観によって、机の上(デスクトップ)に据え置くデスクトップ型と、携帯に便利なノート型の二つのタイプがある。
それぞれ外観は異なるが、どれも本体、ディスプレイ、キーボード、マウスの四つの装置は必ず備わっている。
ディスプレイ(display)…これを見ながら、キーボードやマウスを使って操作する。
本体(computer)…パソコンの中核となる装置。
ここにソフトを入れる。
ディスプレイを閉じると、厚手のA4の本と同じ大きさになり、持ち歩くことができるようになる。
最近のノート型パソコンは、マウスが本体からはみ出ない構造になっている。
ちなみに、使い手や利用者のことを一般にユーザーという。
たとえば、「パソコンユーザー」という言葉は、「パソコンを使う人」とか「パソコンを利用する人」といった意味の総称だ。
あるいは、「ワープロユーザー」というと、「ワープロソフトを使う人」といった意味になる。
みなさんも、一日も早くパソコンユーザーの一員になれるよう頑張ってほしい。
ユーザー…使い手とか利用者といった意味。
「○○ユーザー」といった具合に、使う対象物を先頭につけて用いる場合が多い。
パソコンというと、何か特別な機械というイメージを受けるかもしれないが、実は私たちの暮らしの中に、すでに形を変えて利用されているのをご存じだろうか。
自動車やエアコン、オーブンレンジや炊飯器、オーディオ、ビデオデッキに至るほとんどの家電製品は、すべてパソコンと同じ仕組みで動いているのだ。
たとえば洗濯機。
昔は、モーターに直結した羽根がぐるぐると回るだけの簡単な構造であった。
ところが、いまはセンサー付きの全自動洗濯機に様変わりしている。
ボタンをポンと押すだけで、洗いからすすぎ、脱水までのすべての工程を自動的に行ってくれる。
洗濯中も「布がらみ」が起きていないかを常にセンサーで監視し、からんだ衣類を水流でほぐしてくれるという徹底ぶりだ。
洗濯機が、なぜここまでできるようになったのかというと、それはすべてマイコンのおかげである。
マイコンとは、状況に応じた制御を行うための電子回路だ。
最初に水を入れて、次に羽根を回して汚れを落とす。
汚れが落ちたらすすぎをするといった手順を、効率よく組み立てる。
もちろん、この工程の中では、洗濯物の量によって水をどれぐらい出すかとか、羽根の回転力をどのくらいにするかといったことが、こと細かに行われているのだ。
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